「存続危機」 古賀政男記念館がクラウドファンディング

CFで支援を呼びかけている古賀政男記念館

 福岡県大川市の古賀政男記念館は、新型コロナウイルスの影響で来館者が激減し、存続の危機にあるとして、クラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。

コロナ禍で来館者激減

 同館は、昭和を代表する作曲家で同市出身の古賀政男(1904~78年)の生家近くに建てられ、1982年3月に開館。古賀が愛用した楽器などを展示しているほか、「大川音楽祭」を毎年開くなどして偉業を顕彰している。

 来館者は、91年度の4万5589人をピークに年々減少。2019年度は8612人だったが、コロナ禍が追い打ちをかけ、21年度は1791人に激減した。

返礼に館長の出張ギター演奏も

 CFの目標額は150万円。寄付額に応じて、同館の年間フリーパスや来年3月に開催予定の第40回大川音楽祭の招待券などの返礼品がある。10万円寄付すると、福岡、佐賀、熊本県限定で、「古賀メロディーギターアンサンブル」のリーダーを務める山田永喜館長が出張してギターを演奏する。

 同館は寄付を運営費に充てるほか、第40回大川音楽祭を充実した内容にするために活用する。CFサイト「CAMPFIRE」で今月末まで受け付けている。問い合わせは同館(0944-86-4133)へ。


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