「宗像国際環境会議」開幕 海の保全を識者らが議論

 海の環境保全について識者らが意見を交わす「宗像国際環境会議」が10月26日、福岡県宗像市の宗像大社で始まった。環境問題や海の再生などについて28日まで話し合い、オンライン配信する。

 市や企業などでつくる実行委員会の主催。開会式で、伊豆美沙子市長は「この会議が、多くの方々の行動を起こすきっかけとなることを願う」とあいさつした。


海の保全について意見を交わす参加者

 「海の変化と再生への取り組み」をテーマにした議論では、九州大の清野聡子准教授が、海水にある生物のふんなどに由来する「環境DNA」から魚の分布をまとめる取り組みを紹介。シャボン玉石けんの森田隼人社長は、同市の地島の島民に無添加せっけんを使ってもらう実験を3か月間行い、「海に放出される汚れが少なかった」と成果を報告した。

 読売新聞西部本社や市などでつくる実行委員会が主催する「むなかたSDGs教室」の模様を紹介する動画の放映もあった。

 27日以降も循環型社会などについて議論し、28日には「宗像宣言」をまとめる。


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