中国映画「柳川」 KBCシネマで12月16日から先行上映

 福岡県柳川市を主な舞台にした中国映画「柳川」が、12月30日から全国で順次、公開される。福岡市のKBCシネマで16日から先行上映されるほか、柳川市民文化会館では20~23日、特別上映会が行われる。


映画「柳川」の一場面(柳川フィルムコミッション提供)

 中国・朝鮮族出身のチャン・リュル監督が手がけた。弟から柳川市の動画を見せられた兄の初恋の相手が「柳川」という名前で、兄弟が中国から彼女が暮らす同市への旅に出るというストーリー。中国の人気女優ニー・ニーさんが「柳川」を演じ、県出身の池松壮亮さんが市内の宿の主人役を務める。

 2020年1月に同市など日本でのロケを行ったが、新型コロナウイルスの影響で編集が滞り、21年に入って完成にこぎ着けた。同年10月に釜山国際映画祭で上映され、国内では今年3月の大阪アジアン映画祭で初上映、8月から中国で劇場公開された。

 柳川市では、柳川フィルムコミッションを中心に市を挙げてロケをバックアップ。中国人観光客の大幅な増加につながることも期待された。しかし、「ゼロコロナ」政策が緩和されているものの、中国からの観光客増は見通せない。

地元では20~23日に特別上映会

 特別上映会は市民文化会館の主催。共催する柳川フィルムコミッションの風間英人代表は「コロナ禍の大変な時代に完成した市の名前をタイトルにした珍しい映画を、ぜひ市民に見てほしい」と話している。

 各日午後2時と同7時からの2回上映。前売り券は1500円で、同館とイープラスで販売している。当日券は一般1800円、高校・大学生1000円、中学生以下無料。いずれも全席自由席。問い合わせは同館(0944-73-7777)へ。


advertisement

この記事をシェアする