バイオマスプラスチック製ごみ袋を試行導入 福岡市

 福岡市は温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向け、植物由来原料のバイオマスプラスチックを使ったごみ袋を試行的に導入する。2月上旬から市内のスーパーやドラッグストア、コンビニエンスストアで順次販売し、全面導入に向けて課題を検証する。


バイオマスプラスチックを配合した燃えるごみ用の袋

 市収集管理課によると、試行導入では、バイオマスプラスチックの配合率が25%以上の「燃えるごみ用の袋」(45リットル、取っ手付き)を100万冊(1冊10枚入り)販売する。化石資源由来のプラスチックを使った同型のごみ袋は2021年度、約440万冊販売されており、試験導入によって二酸化炭素(CO2)を約155トン削減できると試算している。ただ、1枚当たりの調達単価は1.4倍になるという。販売価格は、現行の1冊450円で据え置く。

 試行導入では、ごみ袋の強度や品質に問題がないかなどの課題を探り、他のごみ袋にも導入するかどうかを検討する。担当者は「生活に身近な製品を通じて循環型社会の構築に向けた啓発を進めたい」としている。


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