北九州空港、滑走路3000mに 国交省が事業化へ着手 

 国土交通省は2月28日、北九州空港(北九州市)の滑走路延伸計画について、2023年度の新規事業としての採択に向けた手続きに着手したと発表した。関係者によると、27年度までに滑走路を500メートル延伸して3000メートルにする予定で、北九州市の武内和久市長は事業化に向けた発表を受け、「大きな前進だ」と歓迎した。

市長「大きな前進」

 関係者によると、事業期間は23~27年度を予定し、総事業費は約130億円を見込む。国交省は事業費の一部を負担する県と、学識者らでつくる委員会の意見を踏まえ、近く採択に関する評価結果を取りまとめる。23年度の政府予算成立後、財務相による事業の実施計画の承認を経て、事業化が正式に決定する。

 延伸により、欧州や北米との間を直行で結ぶ大型貨物機の運航が可能となり、市が目指す北九州空港の物流拠点化が前進する見通し。国交省は現在、環境アセスメント(影響評価)の作業を進めている。

 武内市長は28日、報道陣の取材に「アジアの物流拠点化を目指す北九州市、北九州空港にとって大きな前進で非常に明るいニュースだ」と述べた。


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