「二日市はカレーの街。」 10月14日に初イベント開催

 「二日市はカレーの街。」と銘打ったイベントが10月14日、福岡県筑紫野市の二日市中央通り商店街で開かれる。地域にカレー店が多いことに着目した地元のNPO法人が初めて企画。商店街近隣4店の味を一度で堪能できる催しで、同法人は「多くの人に地域のカレーを楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

地元NPOなどが街おこし

 主催は「まちづくりNPO法人ほっと二日市」などでつくる実行委員会。同法人は、かつて栄えた商店街のにぎわいを取り戻そうと、様々な催しを行っているほか、商店街の無料休憩所の運営もしている。昨年には、露店が並ぶ恒例イベントだった「土曜夜市」を、商店街協同組合などと協力して十数年ぶりに復活。約1万5000人を集めた。


イベントに参加する「YOHIRA」のカレー


 カレーイベントは、今年も開催を予定する土曜夜市の関連行事として企画した。発案したのは、同法人の会員で、土曜夜市の実行副委員長を務める弥富仁さん(58)。東京から2年前に帰郷した際、二日市地区には行列ができるカレーの名店がある一方で、それ以外にも個性的な店が多くあることに気付いたのがきっかけだった。

 SNSで「『二日市はカレーの街。』プロジェクト」との触れ込みで、店の情報を発信する中、二日市とその周辺でカレーを出す店が30軒に上ることが判明。「食でまちおこしができるのではないか」と考えたという。

一皿で4店の味、夜市も…

 今回のイベントには、「YOHIRA」「CurryHouse光」「SHU LaBo」「ラメス」の4店が参加。5分割された容器を準備し、中央にご飯、残りの区画に4店のカレーを入れて提供し、一度にすべての店の味を楽しんでもらう。価格は1000円で、200皿の販売を予定する。当日の午後4時半から整理券を配布し、同5時半から始める。

 弥富さんは「お客さんたちの反応を見ながら、将来的には単独のイベントに育てたい」と意欲を見せる。

 土曜夜市は午後3時スタート。300メートルを歩行者天国とし、露店50店が並ぶほか、吹奏楽やダンスのステージイベントもある。問い合わせは、まちづくりNPO法人ほっと二日市(092ー986ー0289)へ。


advertisement

この記事をシェアする