水郷柳川で「白秋祭」が開幕 秋の掘割をどんこ舟がゆく

 福岡県柳川市出身の詩人・北原白秋をしのぶ「白秋祭」が11月1日、同市で開幕し、あんどんをともしたどんこ舟が掘割を航行する水上パレードが行われた。

 水上パレードは、水郷柳川最大の観光イベント。11月3日までの夜間、35隻前後の貸し切り舟が、同市・沖端地区から三柱神社近くまでの約4キロのコースをゆっくりと進む。今回は計約1800人が乗船するという。


掘割を進むどんこ舟の列


 1日は午後6時過ぎにパレードがスタート。あんどんの明かりが水面(みなも)に映え、舟のへさきが水を切る音が風情を盛り上げた。掘割沿いでは、市民が郷土芸能や太鼓、合唱コーラスなどを披露し、乗船者らをもてなした。


 新型コロナウイルスの感染拡大前は200隻以上が出ていたが、今年はほぼ半減となった。主催する市観光協会は「コロナ禍で多くの船頭が引退したため」としている。

 今回1隻限定で初めて設けた60万円の特別観賞舟(6人乗り)は、富裕層のツアーを企画したアメリカの事業者が予約し、2日夜に運航するという。


advertisement

この記事をシェアする