炭鉱景気に沸いた頃のにぎわいを再現しようと福岡県嘉麻市の上山田商店街で11月26日、「山田ブギウギまつり」が開かれた。歩行者天国になった延長約400メートルの商店街では地元ミュージシャンのライブや地元食材を扱うキッチンカーの出店などがあり、約7000人が訪れた。
まつりは2019年、合併前の旧山田市地区に住む市民らが実行委員会をつくって始めた。タイトルは同地区で炭鉱が栄えていた戦後のヒット曲「東京ブギウギ」へのオマージュと、言葉のリズムの良さから決めたという。
商店街では他に同地区の今昔をとらえた写真展や移動図書館、謎解き街巡り、紙芝居上演など多彩な企画が行われ、いずれも盛況だった。実行委員長を務めた射手引(いでびき)神社禰宜(ねぎ)の桑野隆夫さんは「まつりをきっかけに、山田を好きになってくれる人が増えたらうれしい」と話した。