福岡の食と農の魅力を発信 JAの部活動「食・農ラ部!」

 福岡県内のJA(農協)でつくるJAグループ福岡が、食や農業への理解を深めてもらおうと発足させた「部活動」の「食・農ラ部!」の人気が徐々に広がっている。現在、県民を中心に「部員」は約1万3000人。グループの代表を担うJA福岡中央会(福岡市)は「食料安全保障が注目を集める今こそ、食・農ラ部!を通じて、多くの消費者に農業の素晴らしさや大変さを知ってもらいたい」としている。


部活動のマスコットキャラクター「アグリーラブちゃん」

 稲刈り体験や料理教室、料理コンテスト、農業に関するセミナー、直売所や直送できる食材の情報――。食・農ラ部!には無料通信アプリ「LINE」での登録により「入部」することができ、自分が住んでいる地域の情報が届くようになる。

 JAグループ福岡が2022年度から独自に始めた全国初の取り組みで、ウェブサイトやチラシなどで知名度が上がり、じわじわと部員が増えてきた。他県のJAから「参考にしたい」との問い合わせもある。

 右手にくわ、左手にフォークを持ったハート形の「アグリーラブちゃん」が部活動のマスコットキャラクターだ。東京五輪・パラリンピックのマスコットの作者で、福岡のイラストレーター・谷口亮さんがデザインした。

 JA福岡中央会の担当者は「福岡の食のおいしさや農業の大切さにふれ、心からのファンになってもらいたい」などとして、入部を呼びかけている。


advertisement

この記事をシェアする