北九州市のNPO法人「抱樸(ほうぼく)」が、特定危険指定暴力団工藤会の旧本部事務所跡地(小倉北区)に福祉拠点を整備する資金の一部を募っていたクラウドファンディング(CF)で、締め切りの12月25日までに目標額を上回る4000万円超の寄付が集まった。
同法人は、跡地に複合型社会福祉施設を建設する「希望のまちプロジェクト」を計画。生活保護受給者向けの救護施設や地域住民らが集うホールなどを設ける予定で、早ければ来月末に建設業者を決める入札を行い、2025年4月の開所を目指している。
建設費確保にめど
建築事業費は13億1000万円を見込んでおり、同法人はうち3億円を集めるため、昨年4月から寄付を呼びかけてきた。その一環として、10月4日からはCFサイト「レディーフォー」で3500万円を目標に寄付を募っていた。寄付総額も目標の3億円を超える見通しで、建築事業費の確保のめどが立ったという。
奥田知志理事長は「たくさんの応援をいただき、希望のまちがいよいよ実現に近づいた。すべての人が集えるまちを一日も早く創りたい」とコメントした。
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