寝耳に水!東峰村の宿泊施設が閉鎖 アクアクレタ小石原
2021年に開業した福岡県東峰村の複合施設「アクアクレタ小石原」が2月10日、資金繰りの悪化を理由に突如閉鎖された。運営する企業からは、土地、建物を所有する村にも事前の連絡はなかったという。
資金繰りが悪化
村によると、アクアクレタ小石原は閉校した旧小石原小の校舎にオープン。17年の九州北部豪雨後、村内に宿泊施設がなくなっており、地域活性化の起爆剤として期待された。村が約4億円の改装費を負担し、レストランや宿泊施設などを整備。イベント会場としても使用されてきた。
運営はコールセンター業の「小石原ドットコム」(筑紫野市)。村から3年間、賃料を無料にする優遇措置を受けていたが、帝国データバンク福岡支店によると、コロナ禍の中、計画通り集客できておらず、自己破産を申請するという。負債額は約5000万円。
真田秀樹村長は13日、読売新聞の取材に「来年度は新しい事業に取り組むと聞いており、寝耳に水だ。顧問弁護士と相談して対応を決める。施設は今後も続けたい」と語った。小石原ドットコムの代理人を務める弁護士は「資金繰りが悪化していたということ以外、コメントできない」とした。