北九州市八幡西区役所は、スーパーを展開する「西鉄ストア」(福岡県筑紫野市)と共同で、栄養バランスのとれた健康弁当を開発した。市の管理栄養士の監修で、「にしレシピ弁当」としてシリーズ化を予定しており、3月1日に第1弾を発売した。
同区役所は2022年11月から、親子で楽しめる食育レシピをインスタグラムなどで紹介している。食を通じた健康づくりを広げようと、大学と共同した弁当作りなどで実績がある同社に協力を呼びかけ、昨年12月から40~50歳代の男性を対象にした商品開発を進めてきた。
第1弾は「チキンも野菜もよくばりガパオライス弁当」。タイの定番料理で、いためた鶏肉やバジルをのせたガパオライスに、チキンステーキ、ニンジンサラダ、カボチャのサラダ、サツマイモの煮物を添えた。
1食あたりの市の推奨基準(野菜120グラム以上、食塩相当量3グラム未満)を満たすため、132グラムの野菜を使用し、食塩相当量は2.7グラムに抑えた。同区の「スピナマート穴生店」で3月21日まで、540円(税込み)で販売する。
発売を前に同区の穴生市民センターで2月下旬、地域住民らが集まって試食会が開かれた。八幡西消防署の職員は、「おいしくて野菜と肉のバランスが良く、見た目も華やか」と評価した。
同区役所に勤務する管理栄養士の村上智美さんは、「弁当の購入者にアンケートを行うなどして第2弾以降のメニューを工夫し、販売エリアも広げていきたい」と話していた。