西日本鉄道は、路線バスの運行ダイヤを3月16日に改正し、全体の3割にあたる57路線で減便すると発表した。慢性的な運転士不足などを踏まえた措置で、平日の削減率は平均3.4%(588便)と、直近3年間の減便では最大規模となる。福岡都市圏の一部路線では最終便の発車時刻も最大で1時間早める。
最終便の繰り上げも
減便規模が最も大きいのは福岡都市圏で、平日に42路線で4.1%(469便)減らす。北九州都市圏の減便率は1.6%(53便)で、久留米地区も3.6%(66便)に上る。それぞれ土曜と日曜・祝日も減らす。
コロナ禍で落ち込んだ夜間の利用者が回復しないため最終便の繰り上げも行い、福岡都市圏の11路線では、最終便の発車時刻を30分以上早める。天神地区と柏原営業所(福岡市南区)を結ぶ路線では、天神の発車時刻を1時間1分繰り上げて午後9時52分とする。
西鉄はホームページで対象路線などの詳細を公表しており、「持続可能な交通ネットワークを維持するために理解してほしい」としている。