キツネ?小倉南区の排水路から石像を発見 情報求む!

 北九州市小倉南区曽根新田にある農業用排水路の土砂から、キツネとみられる2体の石像が掘り出された。市などによると、地元にゆかりはなく、運ばれてきた経緯は不明。台座には「奉納」「大分縣(けん)大分市」などと刻まれており、住民は「元の場所に戻してあげたい」と情報提供を呼びかけている。


農業用排水路から掘り出された石像を見つめる行村さん

「元の場所に戻してあげたい」

 北九州市などによると、2023年11月下旬、排水路にたまった土砂を市の委託業者が重機で除去していた際に見つかった。周辺に稲荷神社はなく、自治会に照会しても理由は分からなかったという。

 2体はキツネのような形で、高さ1メートル、幅50センチ、奥行き35センチ程度。尻尾など所々が欠け、耳が大きく、それぞれ巻物や玉のようなものをくわえている。

 台座には「安東」という文字が刻まれているほか、大分市の表記があることから同市制が施行された明治44年(1911年)以降の制作とみられる。

 地元に降って湧いた「ミステリー」に関心を持った住民の行村真さん(74)が2024年1月、大分市内の稲荷神社を7か所ほど回り、自治会に問い合わせるなどして調べたが、手がかりは得られなかったという。

 北九州市は当面、排水路近くで保管する方針。行村さんは「どんな経緯であの場所にあったのか知りたいし、できるなら元の場所に戻してあげたい」と話している。情報や問い合わせは行村さん(090ー7452ー0922)へ。


advertisement

この記事をシェアする