マリノアシティ福岡、8月18日に閉館 観覧車は撤去検討

福岡地所と三井不動産が建て替え検討


24年の歴史に幕を閉じるマリノアシティ福岡(福岡市西区で)

 福岡地所(福岡市)は5月16日、運営する福岡市西区の大型商業施設「マリノアシティ福岡」を8月18日に閉館すると発表した。三井不動産(東京)と共同で新たな商業施設に建て替える検討に入ったことも明らかにした。全国で大型店を展開する三井不動産のノウハウを活用し、集客力の向上を目指す。

後継に「三井アウトレットパーク」有力

 マリノアは2000年10月に九州初のアウトレットモールとして開業し、老朽化が進んでいた。ランドマークの観覧車も営業を終了し、撤去を検討する。後継施設は、三井不動産が全国で展開する「三井アウトレットパーク」が有力とみられる。

 福岡市の観光統計によると、マリノアの利用客は減少傾向が続いていた。21年10月までの1年間の来館者数は383万人と、新型コロナの影響もあって10年前より4割以上、少なかった。

 背景にはライバル施設が増えたことがある。福岡市内では11年の博多駅ビルの「JR博多シティ」の開業以降、三菱地所が運営する「MARK IS 福岡ももち」や三井不動産が運営する「ららぽーと福岡」が相次いで開業している。


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