JAくるめと福岡県久留米市の製麺会社「久留米製麺」は、市特産のカブを使ったうどん麺「蕪(かぶ)みぞれうどん『くるめ蕪太郎』」を共同開発し、7月から販売を始めた。
コラボ商品は、市特産のサラダ菜を使ったパスタ「くるめ菜々子」に続く第2弾。2023年、JAがカブを使った麺の開発を同社に持ちかけ、実現した。
善導寺、大橋の両地区で栽培されたカブをピューレ状にし、麺やスープに混ぜた。国産小麦では麺状に成形することが難しかったため、外国産小麦を使用するなど試行錯誤して完成させた。1箱2食入り864円(税込み)で、道の駅くるめなどで販売している。
7月5日に市役所で完成報告と試食会があり、試食した原口新五市長は「麺にコシがあっておいしい。暑い季節には冷麺にして食べてもいいし、つけ麺など色々な食べ方ができそうだ」と話した。同社の熊谷憲一社長は「得意とする農産物を使った麺を開発することができてうれしい。多くの人に味わってもらい、生産者や市などの発展につながってほしい」と語った。
2022年の同市のカブの出荷量は781トンで、県内の全生産量の約4割を占めた。