熱く舞う夏の風物詩 大牟田「大蛇山まつり」の迫力に歓声

 悪疫退散や五穀豊穣(ほうじょう)を願いながら、大蛇を模した長さ約10メートル、重さ最大3トンの山車が福岡県大牟田市中心部を練り歩く「おおむた大蛇山まつり」が7月27、28日に行われた。

悪疫退散や五穀豊穣を祈願


大蛇の頭上などから花火が噴き出され、歓声が上がる会場

 道路を車両通行止めにした特設広場では、和紙や竹、わらで作った大蛇の頭部、胴体、しっぽが取り付けられた木製の山車が登場。男衆らが「祇園六山」と呼ばれる6基の山車を「ヨイサー、ヨイヤサー」と声をかけながら巡行した。

 山車に乗った人たちが、太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らし、大蛇の頭上や口付近から花火が噴き出されると、観客たちから大きな歓声が上がっていた。

 広場では、約1万人の市民が参加した総踊りや、子どもを大蛇の口に入れ、無病息災を願う神事「かませ」も行われた。祇園六山以外に同市や近隣市町で造られている山車が集合するイベントもあり、観客を楽しませた。


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