閉鎖された北九州市八幡西区の商業施設「クロサキメイト」の南側の国道3号で、上り3車線のうち施設側の1車線約250メートルを仮歩道とする工事が終わり、利用が始まっている。
施設閉鎖に伴い、国道に面する1階の歩道とその上部のデッキ部分が2021年10月から通行止めとなり、隣接するJR黒崎駅の利用者や住民らが歩道橋などで迂回(うかい)を余儀なくされていたことから、国土交通省北九州国道事務所が仮歩道を設けた。
工事では車線との間に防護柵を設置し、一部の狭い部分を拡幅した。自転車は降りて押して通行するよう促す看板を設置するなどして、8月2日に開通した。
近くに用事で訪れ、利用した同市八幡東区の60歳代女性は「初めてなので、カーブしてどこまでつながっているのかわからなかった。日陰がないのはつらいですね」と話していた。
同事務所は今後、車線減少に伴う渋滞発生や歩行者の利用状況などを調査し、地元住民らの意見も聞いた上で、本格的な整備について市とともに検討する。