大牟田市の新庁舎建設地 隣接の笹林公園案を第一候補に

2024.08.28

 福岡県大牟田市の新庁舎の整備方針などを検討する「市庁舎整備基本構想策定審議会」(会長=宇都正哲・東京都市大大学院教授)の会合が開かれ、新庁舎と立体駐車場を現庁舎に隣接する笹林公園に建設する案を第一候補に選んだ。10月に基本構想案について市民の意見を聞くパブリックコメントを行う。

10月にパブリックコメント

 8月上旬に開かれた会合では、新庁舎の敷地について複数案の中から、9階建ての新庁舎(延べ約1万9000平方メートル)と立体駐車場(228台分)を笹林公園を中心に労働福祉会館跡地を加えた場所に建設する案を優位とした。公園の減少分は、本館との間に代替公園(約3100平方メートル)を確保する。

 新庁舎と駐車場が隣接することで移動が容易となる点や、敷地の地盤が高く、防災性が高い点などが評価された。

2028年度の着工を目指す

 建設費を抑えるため、設計と施工を同一事業者に一括発注するDB(デザインビルド)方式を導入する。さらに経験豊富な経営管理能力を持つ事業者を置き、助言や情報整理をしてもらう。概算事業費は約150億~159億円で、庁舎等建設積立基金や地方債などを活用する。2028年の着工を目指す。

 基本構想案は市ホームページのほか、市庁舎整備・組織改革推進室、情報公開センター、各地区公民館などで閲覧できる。


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