郷土の偉人・出光佐三氏の伝記をコミックで刊行 宗像市
福岡県宗像市は、地元出身で出光興産を起こした出光佐三氏(1885~1981年)の伝記コミック「マンガふるさとの偉人 出光佐三 日本を支え故郷を愛した宗像人」を刊行した。
出光氏は赤間村(現宗像市赤間)生まれ。実業家として日本の石油産業に多大な貢献をしたほか、後に世界遺産になる宗像大社の再興、福岡教育大の誘致など、古里の発展に力を尽くした。
コミックの原作は、史実に基づいて市と梓書院(福岡市博多区)で手がけ、宗像大社や出光興産社史・理念研究所に内容のチェックを依頼。県在住の漫画家飯田晴子さんが作画を担当した。
B6判124ページ。宗像市立小中学校の全学級や図書館に置くほか、書店、梓書院のホームページなどで1部770円で販売する。関連イベントとして、海の道むなかた館での特別展なども予定している。
市経営企画課では「出光氏を知らない若い世代も多くなった。漫画を通して故郷の偉人について知り、郷土愛を育んでほしい」としている。