「勇気の10年」 北九州市長が工藤会の頂上作戦で感謝
北九州市の武内和久市長は9月10日、福岡県警が同市に本部がある特定危険指定暴力団工藤会のトップらを逮捕した「頂上作戦」着手から11日で10年となるのを前に記者会見を開いた。「市民や企業、警察、行政などが一丸となって暴力に立ち向かってきた勇気の10年」と振り返り、暴力団排除に向けた取り組みに尽力してきた全ての関係者に感謝した。
治安情勢、劇的に変化
会見で武内市長は、市内の刑法犯認知件数がピークだった2002年の4万389件と比べて23年は6044件と85%減少したことや、市が毎年実施している企業向けアンケートで、暴力団などから金品などの要求を受けたと回答した企業が23年度初めてゼロになったことに触れ、「劇的に変わった北九州市の治安情勢を象徴するもの。大きな進展だ」と強調した。
その上で、「犯罪の形は時代と共に変化している。今後も決して手を緩めることなく、暴力団排除の動きを県警とタッグを組んで進めていく」と力を込めた。