北九州市は9月11日、パリ五輪卓球女子の団体で銀メダル、個人で銅メダルに輝いた市出身の早田ひな選手(24)に、市民栄誉賞を贈った。
けがを抱えながらメダルを獲得した活躍に加え、2度の大規模火災に見舞われた同市の旦過(たんが)市場への寄付など地元への貢献も考慮された。早田選手はこの日、市役所で武内和久市長らと面会し、「北九州市をより世界に発信できるよう、さらに頑張っていきたい」と語った。
二つのメダルを胸に市役所に到着した早田選手は、大勢の人に拍手で出迎えられ、市職員らと勝利後に見せていたポーズで記念撮影。早田選手の写真と「最高のオリンピックをありがとう」などの文字が並んだボード(縦2.4メートル、横3.6メートル)もお披露目された。
早田選手は「夜中までの治療など、たくさんの方に支えていただいた。恩返しのためにメダルをとるしかないという気持ちだった」と振り返った。武内市長は「私たちも応援できて幸せだった。心から祝福したい」とたたえた。