古賀市役所の窓口時間短縮へ 働き方改革で来年1月から
福岡県古賀市は9月30日、2025年1月6日から市役所の窓口業務を現行の午前8時半~午後5時から、午前9時~午後4時に短縮すると発表した。市によると、窓口業務の短縮は全国約20の自治体が実施しているが、九州・山口では初めて。働き方改革の一環で、政策立案など創造性のある仕事に職員を振り分けることで、市民サービスの向上を図る。
「選ばれる就職先に」
市はコンビニでの証明書発行手数料を期間限定で10円に割り引くなど、来庁者を減らす取り組みを進めてきた。その結果、コンビニでの交付率が24年8月は54%に達し、電子申請など来庁が不要な事務も増やしたことで、窓口業務の短縮が可能と判断した。
電話の受付時間も25年4月から午前9時~午後4時に短縮し、時間外については自動音声案内の導入を検討する。
約360人いる職員の平均残業時間は1か月当たり10.3時間(2023年)で、この削減を通じたワーク・ライフ・バランスの推進も目指す。田辺一城市長は「ブラック職場にしない姿勢を明確にし、(就職先として)選ばれる自治体になりたい。(市民の)理解をいただきたい」と話している。