北九州市中心部での回遊性向上を図ろうと、立ち乗りの二輪車「電動キックスケーター」を有料で貸し出すシェアリングサービスが10月29日、同市小倉北区で始まった。
東京や大阪、福岡市などでサービスを展開する「Luup」(東京)が運営。専用アプリで会員登録し、16歳以上であれば免許なしで乗ることができる。ソレイユホールやメディアドームなど同区内17か所に設けた貸し出しの拠点「ポート」に、同スケーター計30台、電動アシスト自転車計26台が用意されている。
専用アプリで予約するか、車両のQRコードを読み取ることで利用できる。価格は基本料金50円で、利用時間1分ごとに15円が加算される。原則車道を走行し、車両は事前に指定したポートに返却する仕組みとなっている。
この日は、同区の勝山公園で安全講習会が行われ、参加者らが操作方法や乗り心地を確認していた。同社の岡井大輝社長は「北九州市で市民が駅から離れた場所も回遊する未来を作りたい。ポートの数も利用者の声を聞きながら拡大していきたい」と意気込みを語った。