福岡県久留米市野中町の石橋文化センターで、秋恒例の「久留米菊花展」と「秋のバラフェア」が開かれ、多くの来場者でにぎわっている。いずれも入場無料で、11月17日まで。
暑さ乗り越えて大輪
園内の「憩(いこい)の森」で開かれている菊花展は、菊の愛好家でつくる久留米菊花振興会(約50人)の主催。会員の作品発表の場として毎年秋に行っており、54回目となる今回は約20人が計約300点を出品している。
2024年は夏の猛暑に加え、気温の高い日が10月末頃まで続いた影響で全体的に生育が良くなく、開花が例年より2~3週間遅くなっているという。見頃は会期後半になりそうだ。
花壇や盆栽、切り花などの部門ごとに審査を行い、3部門で最高賞を受賞した振興会の笠徳男会長(82)が総合優勝した。
2600株が甘い香り
また、センター内のバラ園では、秋のバラが開花し、甘い香りを漂わせている。
市美術館前など4か所のバラ園があり、約400品種計約2600株が植えられている。濃いピンクの「ローズうらら」や、上皇后美智子さまにちなんだオレンジ色の「プリンセスミチコ」などが満開を迎えているほか、一度生産が中止され、「幻のバラ」と呼ばれた超希少品種「カメオ」も花を咲かせている。
バラフェア期間中の土日は、バラの苗の販売やキッチンカーの出店がある。また、9、10日は午前11時と午後1時半から、センター職員によるバラ園のガイドツアー(雨天中止)がある。秋バラのインターネット人気投票も行っており、各バラ園に設置している2次元バーコードから投票できる。
問い合わせは同センター(0942-33-2271)へ。