ラグビーの国内最高峰リーグ「リーグワン」の3部に初参戦する「ルリーロ福岡」の選手たちが、2024~25年シーズンの公式戦で着用するジャージーがお披露目された。「地域に根付き、地域とともに歩んできたチーム」の特徴を表現しようと、ルリーロと連携協定を結ぶ福岡県内9市町の歴史や文化を題材にしたデザインが施されている。
デザインは、同県うきは市の地域おこし協力隊員で1級建築士の資格を持つ三角俊喜(としき)さん(34)が手がけた。伝統工芸品の久留米絣(かすり)(福岡県広川町)や大川組子(同大川市)、国指定重要文化財の今村天主堂(同大刀洗町)、国指定史跡の装飾古墳「浦山古墳」(同久留米市)などをモチーフにした文様のデザインが、ジャージーの両サイドに入っている。
三角さんは同県志免町出身で、早稲田大大学院で建築を学んだ後、東京の設計事務所に7年ほど勤務した。うきは市の地域おこし協力隊に応募し、2023年4月に着任。古い白壁の町並みが残る同市の筑後吉井地区のまちづくりなどに取り組んでいる。
三角さんは「スポーツを通じて新たな筑後地域の文化が生まれることを願っている」と話している。