学校法人・高木学園(福岡市)は11月4日、2026年4月に福岡県太宰府市で開学予定の「福岡国際音楽大学」への文部科学省による設置認可を受け、同市で記者会見を開いた。学長に就任する東京芸術大前学長でバイオリニストの澤和樹さんは「これまで日本になかった音大を目指したい」と語った。15日から、最初の入学試験を行う。
認定は10月28日付。福岡国際音大は、同市の福岡女子短大音楽科の募集停止に伴い、短大の施設を活用して開学する。4年制の音楽学部音楽学科(定員80人)を創設し、器楽や声楽、作曲などを学ぶ「音楽表現専攻」と、エンターテインメント分野などの専門性を身につける「音楽ビジネス専攻」を設ける。
九州交響楽団とも連携協定
福岡市を拠点とするプロオーケストラ・九州交響楽団と連携協力協定を結んでおり、楽団が講師を派遣し、学生の演奏会出演も検討している。
澤さんは「世界に通用する演奏家の輩出に加え、活気づく音楽ビジネスや医療福祉分野での音楽療法など、社会に貢献できる学生を育てたい」、同学園の高木邦格理事長は「九響とも協力し、九州の音楽文化の拠点を目指す」と話した。
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