経営難が続く平成筑豊鉄道(福岡県福智町)について、福岡県田川市は11月11日、沿線9市町村で総額約1億3900万円の追加支援に乗り出す方針を明らかにした。同市の負担分は約3270万円で、関連する補正予算案を市議会12月定例会に提案する。
市によると、老朽化した設備の修繕費の高騰や人件費増などを理由に、同社が、追加の財政支援を9市町村に要請していた。これとは別に、沿線自治体は2025年度、3億400万円を支援していた。
「重要な交通インフラ」
平成筑豊鉄道を巡っては、県や9市町村などで作る法定協議会が、鉄道の維持やバス転換などを含め、今後の在り方を検討しており、25年度中に何らかの方向性を出すことを確認している。
市役所で11月11日に開かれた補正予算案などの記者会見で、村上卓哉市長は「地域の重要な交通インフラを守る必要がある。法定協で方針が決まるまで、可能な限り対応していく」などと述べ、追加支援に理解を求めた。
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