【鉄路ノート】長崎電気軌道 坂の街の暮らしとともに

 住宅が山の斜面に沿って立ち並ぶ坂の街・長崎。家々に見下ろされる市街地を、昔ながらの緑色とクリーム色の路面電車が行き交い、すぐ脇を車が通り抜けていく。長崎電気軌道は1914年(大正3年)に創業し、15年(同4年)から築町―病院下(いずれも現在は移設により廃止)間の南北約3.7キロで運行を開始した。現在は、長崎市内の約11.5キロに及ぶ複数の経路で1日に816本を運行し、約3万1000人の乗客を運ぶ。

続きを読む

この記事をシェアする