にゃんとも幸せ猫グッズ くつろぐ姿に飼い主もほっこり

猫用の「ねこたつ」。布団は持ち上げてボタンで固定できる

記事 INDEX

  • "特別"な「猫の日」
  • 専用こたつが登場
  • おしゃれに快適に

 2月22日は「にゃん(2)・にゃん(2)・にゃん(2)」で「猫の日」。2022年は「にゃん」が6個も並ぶ特別な記念日です。この機会に、にゃんとも楽しくて便利な猫グッズを探してみました。

専用こたつが登場

 猫は一般的に寒さが苦手で、狭い所を好みます。こたつは猫が大好きな場所の一つですが、熱すぎないか、コードにかみついてボロボロにしないかと心配する飼い主もいます。そこで最近登場したのが「猫用こたつ」。通常のものより小さく、発熱部分が体に接触しないなどの工夫が凝らされています。

 福岡県柳川市の家具工房「KUMAGREE(クマグリー)」が製造する「ねこたつ」(3万2000円)は、熊本産の栗の木で作られ、天板の直径は35センチ、高さ23センチ。ペット用に売られているホットカーペットを下に敷いて使用します。


「ねこたつ」と製作者の弥永さん

 同工房の家具は熊本産栗材を使用。きっかけは2016年4月の熊本地震で、それまで輸入木材を使っていた家具職人の弥永(いよなが)孝裕さんが、ダメージを受けた地元製材業を応援しようと工房を始めました。栗は杉などに比べて堅く、家具に向いているといいます。

 ねこたつは、2019年に工房で通常のこたつを購入した客から「愛猫用も欲しい」とリクエストされた際に商品化。ハンドメイド作品の専門サイト「minne(ミンネ)」などで受注し、約100台を販売した人気商品です。

 雄の飼い猫2匹のために購入した千葉市の公務員女性は「小中学生の息子2人もかわいがっていて、2匹が代わる代わる入って遊ぶ様子や、中で丸まって寝ている姿を見て、家族で癒やされています」と満足そう。弥永さんは「こたつにもぐる猫の姿と共に、熊本産栗材の美しさも楽しんでもらえれば」と笑顔です。


advertisement

おしゃれに快適に

 飼い猫が壁や柱を爪でボロボロにするのは、爪の手入れだけでなく、ストレス発散のためでもあるそうです。段ボールを裁断した断面を幾重にも重ねると爪研ぎにちょうどよく、多数のグッズが販売されています。


グッドデザイン賞を受けた段ボール製爪研ぎ

猫の顔をかたどった製品も


 福岡県行橋市の「大国段ボール工業」の猫用爪研ぎは、丈夫な紙をレーザーでカットするためクズが出にくく、社長の寺沢一光さんは「強くガリガリしても大丈夫」と自信を見せます。部屋のインテリアにもなるおしゃれなデザインの商品が全30種類(1210円~)あり、猫が飛び乗るなどして遊べるタイプも。商品の一つは2013年に日本デザイン振興会の「グッドデザイン賞」を受賞し、約2万個が売れました。


大川家具職人が作る「ネコ家具」のソファ

 家具の街として知られる福岡県大川市が、2017年に売り出して評判を呼んだ「ネコ家具」。人間用の家具を猫に合わせて約40%に縮小しており、現在は11業者がソファやベッド、タンスを製作しています。価格は10万~30万円程度が多く、海外からも注文が届きます。市のふるさと納税の返礼品に使われており、多数の申し込みがあるといいます。


advertisement

この記事をシェアする