書物が好きな人にファンが多く、いまも根強い人気がある活版印刷。福岡市城南区鳥飼にある印刷所「文林堂」で11月下旬、活版印刷のワークショップが開かれました。とにかく効率が追求される時代に、昔ながらの印刷手法が支持されている理由をこの目で確かめようと、ワークショップを見学してきました。 印刷の歴史にふれる ワークショップは、福岡市博物館の市史編さん室が主催しました。市史編さん室は「新修福岡市史 特別編『活字メディアの時代』」を発行し、その関連で企画されたワークショップを文林堂が受け入れました。店主の山田善之さんが印刷の歴史を参加者に説明し、年季の入った印刷機の扱い方を伝授します。 10人ほどの参加者は、ほとんどが女性です。印刷機を扱う手つきはぎこちないものの、「たのしい!」と明るい声が響き...