大野城市のPRキャラが話題 リーゼントに赤いスカーフの大野ジョーとは?
大迫力のリーゼントヘアに、首元の赤いスカーフ……。インパクトと愛嬌を兼ね備えた福岡県大野城市のPRキャラクター・大野ジョーが、静かなブームになっています。オリジナルグッズが品薄状態になったり、県外のイベントに招かれたりと、なかなかの人気ぶりです。一体、何者なのでしょう? 大野城市役所へ会いに行きました。
ちょっとおませな12歳
訪ねたのは、大野城市の産業振興や活性化などを担う部署・ふるさとにぎわい課です。大野ジョーくんと大の仲良しだという大串慶太係長に、誕生秘話などを教えてもらいました。
ジョーくんはちょっとおませな12歳で、特技はダンス。イベントではかなりキレのある踊りを披露しているそうです。特徴ある髪型の模様は、大野城市、太宰府市、宇美町にまたがる特別史跡「大野城跡」の石垣をイメージしたものです。
ジョーくんが誕生したのは2010年。大野城市内で開かれる「古代山城サミット」のキャラクター募集がきっかけでした。キャラクターに決まったのは、大野城築城を描いた本の主人公をモチーフにした「タスケ」でしたが、選に漏れた「大野ジョー」の評価も高かったといいます。「活躍の場を与えたい」という声が出て、ジョーくんは「大野城跡」のPRキャラクターとして採用されることになりました。
イベントを重ねるごとにジョーくんの人気は高まり、またたく間に市のPRキャラクターへと"昇格"したそうです。「ゆるキャラグランプリ2018」で全国7位に入賞してからはイベントへの出演がさらに増え、2019年度はすでに140件を超えました。熊本県や佐賀県などでのイベントに呼ばれ、各地のご当地キャラと共演する機会も多くなりました。
ジョーくんにインタビュー
さあ、いよいよジョーくんの登場です。
ジョーくんの身長は約2メートル。ちょっと移動するだけでも、大きな頭をあちこちにぶつけてしまいます。あいさつのハグをしてもらうと、毛布のようなやさしい肌触りでした。
インタビューには、ふるさとにぎわい課の高橋千恵美さんを通じて答えてくれました。
――大野城市の好きなところは?
史跡がいっぱいあるところだじょ。僕も石垣が好きなんだじょ。それから、市の形が「いいね!」の形をしているんだじょ。
――好きな食べ物は?
大野城の郷土料理「鶏ぼっかけ」だじょ。鳥肉を出汁で煮込んで、ご飯の上にかけて食べるんだじょ。素朴な味わいでおいしいんだじょ。
――有名になってきたけど、感想は?
恥ずかしいけど、うれしいじょ。みんなに感謝したいじょ。
――大野城市のPRを。
大野城は住みやすさランキングで1位になったこともある街なんだじょ。交通の便が良くて、福岡市にも近いし、自然もある良い所なんだじょ。大野城まで、僕に会いに来てほしいんだじょ。