再評価される「博多曲物」 職人が大切にしてきた和の心

 飯びつ、一輪挿し、弁当箱――。1枚の木板をとじ合わせた側面が、美しく柔らかい曲線を描く。福岡県知事指定特産民工芸品の「博多曲物(まげもの)」。昭和初期には20軒以上の工房があったが、金属・プラスチック製品に押され、今は2軒を残すのみに。だが近年は「本物志向」の高まりから、その価値が見直されている。

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