福岡県民をとりこに? こだわり素材と新たな発想で各地に広がる「ユニーク麺」

記事 INDEX

  • 注目の米粉でべいめん
  • トマトや海藻入りも!
  • "意外"な食べ方を提案

 ラーメンやうどんなど麺料理が大好きな福岡県民。ローカル色のある麺や、ユニークな食べ方も登場している。

注目の米粉でべいめん

 小麦価格が高騰する中、注目される米粉。遠賀郡では県産米の米粉麺「遠賀べいめん」が、ご当地麺として愛されている。麺の断面が楕円(だえん)形で、不均一に加熱されることで生まれる独特の食感が魅力だ。


「糀」の「元祖鶏べいめん」

 郡内4町の商工会などが「米の消費拡大を」と2009年に開発し、現在は遠賀町の専門店「糀(こめのはな)」で料理を提供している。小麦を含む食品を避ける「グルテンフリー」の市場拡大を見据え、今年、輸出に向けて乾麺も製品化した。


遠賀べいめんを紹介する金田さん


 同店代表で開発に携わった金田淳二さん(71)によると、米にはグルテンがないため製麺の際に切れやすく、生パスタ製造機を活用するなど工夫を重ねて6年がかりで完成させた。店では和風だしの「元祖鶏べいめん」(730円)や「グリーンカレーべいめん」(850円)などが人気で、金田さんは「米粉ブームの今、遠賀べいめんを広める好機。米農家を守り、食料自給率向上にもつなげたい」と話す。


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トマトや海藻入りも!

 うきは市では、規格外トマトを麺やスープに使ったラーメン「うきは萌々子(ももこ)」(2食650円)が2021年から道の駅などで販売されている。地元食材の加工品開発を支援する「うきは6次産業化研究開発・事業化支援センター」と「久留米製麺」(久留米市)が共同開発。同社社長の熊谷憲一さん(72)は「スパイシーな味や酸味が好評」と力を込める。


トマトラーメン「うきは萌々子」

 中間市には海藻入り生麺「マルゴめん」(1食270円)がある。同市の水産加工会社「マル五」が2019年に開発し、アカモクやモズク、クロメなどの海藻を乾燥させて粉砕し、同市産うるち米の米粉に混ぜた。海藻ならではのつるつる感があり、うどんのように食べてもいいし、パスタや焼きそば風にアレンジも。直売所や通販サイトで購入できる。


海藻入りの「マルゴめん」

"意外"な食べ方を提案

 一風変わった食べ方を提案する店もある。

 福岡市中央区の「はかた地どり 水炊きあうん」では、揚げたうどん麺を水炊きのスープで味わう「揚げうどんランチ」(858円)が人気だ。かつては、揚げうどんは水炊きのシメとして提供していたが、コロナ禍でランチを始め、揚げうどんもメニューに加えると、評判になったという。衣にだしがしみて濃厚な味わいだ。


揚げたうどん麺を味わう「揚げうどんランチ」

 福岡市に4店を展開する居酒屋「ふとっぱら」の名物は「ラーソーメン」。博多ラーメンの細麺をしょうゆベースの甘めのつゆで食べる。1980年の創業時からあり、客の9割近くが注文し、月間2万食売れたことも。


「ふとっぱら」の「ラーソーメン」

 コロナ禍で売り上げが例年の半分以下に減ったことから2020年9月に店への支援を募るクラウドファンディングを実施し、返礼品としてラーソーメンを商品化。店のサイトなどでも販売を始めた(3食入り1458円)。運営会社の担当者は「ラーソーメンを全国に広めたい」と話す。

鬼瓦で召し上がれ

 太宰府市の瓦そば店「鬼焼き瓦そば KAGURA」は、鬼瓦を器にして料理を出している。店近くには人気漫画「鬼滅の刃」の"聖地"としてファンが訪れる「宝満宮竈門(かまど)神社」もあり、SNSで話題だ。


鬼瓦を使った瓦そばを手にする日野さん


 鬼瓦は県の伝統工芸品に指定されている久留米市城島町の「城島鬼瓦」を使用し、オーナーの日野恭孝さん(37)がデザインした。日野さんは「鬼瓦は厄よけの意味があるとされており、幅広い年代の人に好評です」と話す。

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