「怖~い」で暑さを吹き飛ばそう 背筋ゾクッとひんやり体験
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- 怪談収集家のイベント
- バーやネットで気軽に
- ホラー体験施設も人気
梅雨が明けて、厳しい暑さが続いている。背筋がゾクッとするような体験で”涼”を得てみてはどうだろう。
怪談収集家のイベント
「目を開けると女の子の顔があって、言ったんです。『ねえ、私のこと、見えてるんでしょ?』」
6月中旬、福岡市中央区のライブハウス「秘密」で開かれた怪談イベント。薄暗い会場で怖い話を語っていたのは、「怪談収集家」として活動するオオタケさん(芸名)だ。この日は集まった男女10人に、幼い頃に実家であった不思議な出来事や、知人がバス車内で体験した話など7話を披露した。常連という同市の女性(33)は「帰り道に怖くなることもあるけれど、それも楽しみの一つ」と話した。
福岡県内在住のオオタケさんは幼い頃から怖い話が好きで、2019年に怪談のネット配信を始めた。22年4月からは、同店で仲間との怪談イベントを定期的に開いている。
自分や知人の経験談のほか、ツイッターでも怖い話を集めており、レパートリーは約300話。創作ではなく「実体験」にこだわっており、「耳で聞いて想像することで恐怖が膨らむのが怪談の魅力です」と語った。
バーやネットで気軽に
同区のバー「サブカルBAR NAIKU(ナイク)」でも、毎月第2土曜日に怪談イベントを開く。語るのはオーナーの内藤俊彦さん(40)で、店を開いた20年から「怪談師トシ」として活動している。
内藤さんは九州各地の心霊スポット100か所以上を訪れた経験があり、イベント中はろうそくをともして自身の体験談や客から集めた話などを披露。福岡など地元の話が中心で、雑談のような語りで恐怖を身近に感じさせる。
夏に怪談イベントを開くと、毎回満席になるという。内藤さんは「普段眠っている『怖い』という気持ちを呼び起こしてほしい」と力を込めた。
動画投稿サイト・ユーチューブのチャンネル「オカルト研究部」では、県内在住の男性3人が怖い話を投稿している。
3人は大学時代の友人同士で、今はいずれも30歳代会社員の「ゆうき」「しょうへい」「はやと」。21年9月にチャンネルを開設し、これまでに約130本を投稿した。
3人は顔を出さずにキャラクターの姿で画面に登場し、テーマについて考察したりおしゃべりしたりするスタイルだ。はやとさんは「怖いのが苦手な人も楽しめますよ」と視聴を呼びかける。
ホラー体験施設も人気
福岡市・天神には、2021年にオープンしたホラーアトラクション施設「くらやみ遊園地 福岡天神店」がある。
ゲームメーカー「タイトー」などが製作した7種類の体験型ゲームを提供し、恐怖度や難易度を5段階で表示。難易度5の「KOKKURI-SAN(コックリサン)」は、廃校に閉じ込められたという設定のゲームで謎を解いて脱出を目指し、クリア率は5%程度という。
ほかに、暗闇の迷路を進むゲームや、仮想現実(VR)を使った脱出ゲームなどがある。1人1000円から。若者を中心に人気で、週末は1時間待ちになることもあるそうだ。
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