見た目も味も進化系 伝統とおいしく融合「ネオ和菓子」

いろいろな種類の「ネオ和菓子」

記事 INDEX

  • 宝石のようなキラキラ感
  • 紅茶やワインと合わせて
  • 売り切れ必至の人気商品

 チョコレートや生クリームといった洋風素材との組み合わせや斬新な見た目を楽しめる「ネオ和菓子」が次々に登場している。心躍る和のスイーツは、バレンタインデーの贈り物にも喜ばれそうだ。

宝石のようなキラキラ感

 福岡市南区の「ハラペコラボ 福岡本店」は、伝統和菓子「琥珀(こはく)糖」をちりばめた華やかなお菓子が人気だ。2022年から販売する「宝石のカッサータ」(1本4780円)は、リコッタチーズや生クリームで作るイタリアのアイスケーキ・カッサータに、ラズベリー味やレモン味など7色の琥珀糖をまぜこんだ。カットしたときの断面が美しく、福岡市から訪れた常連客の女性は「琥珀糖の甘みがチーズと合っていて、歯ごたえも楽しい」と話した。


ハラペコラボの「宝石のカッサータ」


 店では18年から、琥珀糖を鉱物に見立てて「こうぶつヲカシ」と名付けて販売。キラキラした輝きを生かしたパフェやもなかなども提供している。広報担当の金沢千穂さんは「宝石を掘り出すようなワクワク感を楽しんでほしい」と話した。


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紅茶やワインと合わせて

 老舗和菓子店「大三萬年堂」(兵庫)の13代目の安原伶香さんによると、「ネオ和菓子」は3年ほど前に登場した言葉で、見た目などから贈り物にも喜ばれているという。昔ながらの和菓子は洋菓子と比較されて「地味」「古くさい」といったイメージを持たれがちだが、ユニークなネオ和菓子をきっかけに伝統的な和菓子にも関心を持つ若者も増えているそうだ。安原さんは「和菓子の可能性は無限大。紅茶やワインと合わせても楽しいですよ」と勧める。

 鹿児島県日置市の菓子店「atelier(アトリエ)A」は、同県の銘菓・かるかんの上に花をかたどったあんこを載せた「華かるかん」(4個4000円)を22年から販売している。


アトリエAの「華かるかん」

 かるかんは白いタイプが多いことから、さつまいもやきなこ、きんかん、知覧茶などを使って白あんをカラフルに色づけし、口金で絞り出して花びらを表現している。「地元の農家が作る食材を全国に広めたい」との思いを込めて県産の素材のみを使用。花は菊やぼたんをモチーフにしており、代表の里之園亜希さんは「アートのように楽しんで」と話した。

売り切れ必至の人気商品

 福岡県宇美町の和菓子店「季(とき)のせ」が販売する「をぺら」(1本2376円)は、フランスの伝統的なケーキ「オペラ」を再現した和菓子。蒸し菓子「浮島」やチョコレート味のようかんを重ねて作っている。


季のせの「をぺら」

 開発したのは6年ほど前で、ガナッシュのようななめらかな口溶けにしようと、ようかんもあんことチョコレートのバランスにこだわりながら新しく作った。同店の担当者は「販売当初はあまり売れなかったが、年々ファンが増えています」と説明する。

 北九州市小倉北区の和菓子店「日と時季(ひととき)」では、フルーツの断面が美しい「杏仁(あんにん)ミルク羹(かん)」(580円)が人気だ。杏仁味の寒天の上にキウイやオレンジなどのフルーツを載せて固めており、さっぱりとした味わい。開店から1時間ほどで売り切れることもあるという。


日と時季の「杏仁ミルク羹」

 20年ほど和食料理店を経営していた夫婦が、「より気軽に楽しく自由に和を楽しんでほしい」と、23年2月にオープンした。夫婦は「懐かしいけれど新しい和菓子を提供していきたい」と話す。

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