北九州の夜景観光がより魅力的に 小倉城庭園がリニューアルオープン

ライトアップされた小倉城と庭園

 北九州市小倉北区の小倉城庭園が4月22日にリニューアルオープンしました。小倉藩・小笠原氏の下屋敷跡に江戸時代の大名屋敷を再現した施設で、1998年9月の開館以来多くの人に利用されてきました。空調設備改修のため2021年11月から休館し、常設展示室なども改装してより見応えのある施設になって再出発しました。

光と音による演出

 もっとも注目したいのは夜間のライトアップ。昨年10月にお披露目されましたが、11月から休館したため目にできた人は多くはありません。


光と音による演出


 リニューアルに伴って開館時間が2時間延長され、7色のレーザーによる光と音の演出で、幻想的に彩られた庭園をゆっくりと楽しめるように。演出のテーマは「縁結び」。人と人、まちとの縁を感じながら癒しのひと時を過ごすことができます。


幻想的に彩られた庭園


 夜の景観の向上を図ることで、観光客の滞在時間延長と宿泊を促す取り組みを続けている北九州市は今年3月、一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューローが認定する「日本新三大夜景都市」に再認定されました。小倉城庭園の夜間ライトアップは、夜景観光都市の魅力を高める大切な資源のひとつになるでしょう。


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市民にも新たな発見

 「小倉城・小倉城庭園から望む月」は「日本百名月」の認定登録地でもあります。


庭園から小倉城を望む


 「ライトアップされた小倉城庭園から望む美しい月をぜひ眺めに来てください」と小倉城庭園館長の中川康文さん。市外からの来訪者はもちろん、北九州市民もまだ見たことのない美しい景観を堪能することができます。


池の小島から眺めた書院

 小倉城庭園には書院ゾーンや庭園ゾーンのほかに、生活文化などの歴史を紹介する展示ゾーン、小笠原流礼法や香道、茶道など伝統文化を学ぶ講座が開かれる和室、机と椅子の茶室(立礼席)で抹茶をいただくことができる体験ゾーンがあります。


書院内

 観光施設としてはもちろんですが、日々の生活の中で北九州の文化を継承していく場としても重要な役割を担っています。


青紅葉も美しい


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