西鉄天神大牟田線・雑餉隈―下大利の高架化が完了

 福岡県や福岡市などが西鉄天神大牟田線の雑餉隈(福岡市博多区)―下大利(大野城市)駅周辺の区間(延長約5.2キロ)で進めてきた線路の高架化工事が完了し、8月28日から高架上での列車の運行が始まった。

 高架化は2003年度から県と同市が中心となり、西鉄と共同で取り組んできた。事業費は約1074億円。区間内には踏切が19か所あり、ラッシュ時は1時間に最長で約40分遮断機が下りたままになる「開かずの踏切」として長年地元住民らを悩ませてきた。線路と道路が分かれたことで、交通渋滞や事故の解消といった効果が見込まれるという。

 この日は、雑餉隈駅そばのホールで高架化を祝う式典が開かれ、服部誠太郎知事や沿線3市の市長、住民ら計約130人が出席。服部知事は「新しいにぎわい、街の発展が生み出されると期待している」とあいさつした。


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