カルビーの地域限定商品「ポテトチップス 九州しょうゆ」が11月で発売30周年を迎えるのを記念して、同社は10月31日、日本相撲協会の各部屋に商品360袋とジャガイモ300キロを贈呈しました。試食した小野川親方(元・北太樹)は「これを食べながらの相撲観戦が最高です!」と、11月12日に初日を迎える大相撲九州場所をPRしました。
九州場所のお供に
九州場所の会場となる福岡国際センター(福岡市博多区)で行われた贈呈式には、小野川親方と不知火親方(元・若荒雄)のほか、協会公式キャラクター「ひよの山」も登場しました。九州しょうゆは、九州・沖縄と中四国の限定商品。小野川親方は「いつも取り寄せて食べてます」、不知火親方は「止まらない。関東にないのが残念」と、おいしそうにポテチを口に運んでいました。
1993年に発売された九州しょうゆは、先に登場した「北海道バターしょうゆ味」とともに、カルビーの地域限定商品の元祖のような存在だといいます。九州独特の甘口のしょうゆを基本に、濃い鶏ダシが特徴で、地域で親しまれてきたしょうゆの味が、九州人のハートをがっちりつかむことになります。
愛されて九州2位
ポテトチップスは、フレーバー別など50種以上が常時販売されていますが、売り上げで不動の全国1位は「うすしお味」。これに「コンソメパンチ」「のりしお」が続きます。ただ、九州地区では「九州しょうゆ」が2位に割って入ります。上位に地域限定商品が入るのは九州だけとのことです。
長年の”ごひいき”に感謝して、カルビーは10%増量パッケージ(1袋64グラム)を用意。11月中旬から数週間ほど、スーパーの店頭などに並びます。九州場所でも会場前でイベントを開催するなどして、30年の節目を盛り上げるそうです。
なぜ、これほど地域で支持されるのか――? カルビーでポテトチップスのブランドマネジャーを務める井上真里さんは「よく分かっていません」と笑いながらも、「九州の方は地元愛が強い。味にも愛着をもっていただけているからでは」と”分析”します。興津智幸・九州支店長も「会社としても特別な地域限定商品。これからも、九州の味として愛される商品を提供していきたいです」と話していました。