九州自動車道の「小郡鳥栖南スマートインターチェンジ(SIC)」が6月9日に開通するのを前に、西日本高速道路(NEXCO西日本)九州支社は5月28日、SICを報道陣に公開した。
鳥栖ジャンクション(JCT、佐賀県鳥栖市)―久留米インターチェンジ(IC、福岡県久留米市)間の福岡県小郡市と佐賀県鳥栖市の境界付近に設置され、自動料金収受システム(ETC)の搭載車が通行できる。九州道本線に直結し、ETCを搭載していない車などが誤って進入した場合、遠隔操作でゲートを開けて時計回りに誘導し、本線や一般道に戻す「環道型退出路」を九州のSICで初めて導入した。
1日4000台の利用を見込む。周辺には鳥栖商工団地などの物流拠点があり、高速道路への所要時間短縮による物流の効率化や、周辺道路の混雑緩和などが期待される。
SICは福岡、佐賀両県とNEXCO西日本などが2020年に着工。事業費は約59億円で、17年の九州北部豪雨の際、朝倉市などで発生した土砂約30万立方メートルを盛り土として活用し、事業費を削減したという。
6月9日午後4時に開通する。NEXCO西日本の三好崇士・久留米工事区工事長は「地域に貢献できるSICになればうれしい」と話した。