茨城の希少な梨「恵水」のタルト 福岡などで限定販売

 茨城県オリジナルの梨「恵水(けいすい)」が旬を迎え、同県がPRに力を入れています。新品種で流通量は少ないものの、9月1日からタルト専門店「キル フェ ボン」の全国11店で、恵水を使ったタルトを限定販売中。同県農産物販売課の担当者は「全国有数の梨の生産地・茨城が自信を持って届ける『恵水』のおいしさを、福岡をはじめ九州の皆さんに知ってほしい」としています。

17年かけて開発


大玉で甘味が強い「恵水」

 恵水は、同県農業総合センターが17年を費やして誕生させた梨の新品種。「新雪」と「筑水」をかけ合わせ、大玉で甘みが強く、香りがよいのが特徴です。2016年に出荷が始まり、現在は県内の約40ヘクタールで栽培されていますが、収量は県内で収穫される梨の1%ほど。県内でも購入できる場所が限られる「希少な梨」です。

キルフェボンで9月15日まで

 キルフェボンは2022年からこの時期に、恵水を使ったタルトを販売。3年目となる今回は、九州唯一の福岡(福岡市・天神)を含む11店で、9月15日まで扱う予定です。テイクアウトの場合は1ピースで税込み896円、ホール(25センチ)で同8964円。


茨城県産 和梨“恵水”のタルト(提供:キル フェ ボン)

 同県の若手職員の有志5人でつくる「いばらき食材メディアキャラバン隊」の隊長を務める、同課の伴場(ばんば)啓人(よしひと)係長は「恵水をはじめとする梨のほか、生産量が全国トップの栗も秋に旬を迎えます。この機会に、茨城の農産物のおいしさをぜひ知ってほしい」と話しています。


advertisement

この記事をシェアする