マリンメッセに観光客を迎える彫刻登場 福岡をイメージ

 福岡市博多区のMICE施設が並ぶコンベンションエリアのにぎわい創出に向け、市は9月3日、マリンメッセ福岡に高さ5メートルを超える彫刻作品を設置した。福岡の街をイメージした作品で、同エリアのシンボルとして、国際会議やイベントで訪れる観光客を迎え入れる。

活気づく都市を表現


マリンメッセ福岡に設置された彫刻作品の完成を祝う関係者

 作者はインドネシア出身の現代美術家エコ・ヌグロホさん(47)。2004年に福岡アジア美術館の交流事業で来福した経験があり、23年に再び訪れた福岡で得たインスピレーションを作品にした。

 作品は高さ約5.2メートル、幅約2.2メートルの鉄骨造りで、彫刻部はFRP(繊維強化プラスチック)製。ヌグロホさんが約1年かけて制作し、マリンメッセA館とB館の間の通路に設置された。


完成した彫刻作品


 タイトルは「ブルーミング」。作品上部のカラフルな花や植物は福岡の豊かな自然を表し、下部には博多湾の荒波や人の顔をあしらい、活気づく都市活動を表現しているという。

 この日、除幕式が行われ、博多小の児童らが風船を飛ばして作品の完成を祝った。ヌグロホさんは「福岡の皆さんに作品を届けることができ、この街の一部になれたような気がする」と喜んだ。


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