「資さんうどん」が関東に初上陸 全国展開へ出店を加速
北九州発祥のうどんチェーン店「資さんうどん」が12月27日に千葉県八千代市に出店し、関東に初進出します。外食大手・すかいらーくホールディングス(HD)の傘下に入って、出店を加速させており、2025年は関東を中心に約20店舗をオープンする計画です。北九州市民が愛する「ソウルフード」の味を大切にしながら、全国チェーンへの道を突き進みます。
千葉県八千代市に出店
運営会社が23日、八千代市の新店舗で内覧会を開きました。関東で初お目見えとなる店舗の看板は、展開する74店の中でも最大といいます。店に入って最初に目にとまるのが「資さんうどんの歴史」と題したパネルです。1976年に北九州市戸畑区に1号店を開店したことや、うどんと同じくらい店の代名詞になっている「ぼた餅」の開発(1987年)、一番人気「肉ごぼ天うどん」の登場(2012年)といった歴史を振り返り、福岡県外への初進出(2009年)から千葉出店に至る店舗展開の歩みを紹介しています。
すかいらーくHDが240億円を投じた大型買収ということもあり、内覧会には多くのメディアが訪れました。店で迎えてくれたのは、崎田晴義会長です。「北九州の味をそのまま再現しています。100以上あるメニューは、ほぼそのまま持ってきました。コストはかかりますが、取り放題の『とろろ昆布』と『天かす』も変えてません」と胸を張って説明してくれました。
うどんの出汁(だし)を再現するのには苦労したようです。九州と関東では水質が違うため、同じ味になるように、研究と改良を重ねたといいます。崎田会長は「全国で受け入れてもらえると確信しています。北九州の『資さん』を全国の『資さん』にしていきたい」と力を込めました。
2025年は新規20店を計画
25年は、過去最多だった年の2倍以上となる約20店を出店する計画です。2月24日には東京都内1号店となる「両国店」を墨田区にオープンし、さらに足立区、埼玉県へと展開することが決まっています。その後3~5年以内に国内200店舗以上の体制を目指すとのことです。
すかいらーくHDの金谷実社長は「将来的には1000店規模になってもおかしくない。それだけの価値があるということを、地元のファンの方々も誇っていいブランド」と話し、海外展開も視野に入れています。
北九州発の「資さん」が全国へ、そして世界へと羽ばたけるのか。まずは、この年末年始、千葉県のお客さんたちの「お口に合うのか」、その反応が注目されます。