「あれから20年」福岡県西方沖地震の特設サイトを開設

2025.02.26

　福岡市などで最大震度6弱を記録した福岡県西方沖地震から3月で20年となるのを前に、市は特設サイト「あれから20年」を開設した。各地の震度データや被害写真、発生時の対応などを紹介しており、市は「当時の様子を振り返りながら、改めて日頃の備えの大切さを感じてほしい」としている。

発生20年を前に

当時の被害を写真で振り返る特設サイトのコーナー

　県西方沖地震は2005年3月20日、県西方沖の警固断層帯北西部を震源に発生。死者1人、負傷者は1200人超に上った。被害の大きかった福岡市西区・玄界島の島民は、島外避難を余儀なくされ、福岡市中心部でも建物被害が相次いだ。

　特設サイトは、震度データなどを集めた「地震の概要」のほか、建物や道路などの被害の様子と、その後の復興を写真で紹介した「写真で見る地震」などで構成。特に災害対応にあたった玄界島の島民や、専門家のインタビューを収めた動画コーナーでは、日頃から防災意識を持つことの重要性や、警固断層帯に対しては、引き続き警戒が必要なことなどが指摘されている。