3月末でお別れ 青春をありがとう!天神コア【後編】

記事 INDEX

  • 「思い出プレイバック」開催中
  • 「蛍の光」のポップなCMが話題
  • 再開発ビルは2024年夏オープン

 2020年3月末で閉館する天神コア(福岡市中央区)では今、開業からこれまでの流行を振り返る企画展を店内で行っているほか、感謝の思いを込めたCMをWebで公開しています。その展示やCMに込められた思いは? 福岡のファッションをリードしてきた「天神の顔」はどうなるのか? 取材しました。


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懐かしいファッションに出会える


ファッションの変遷と年表で44年を振り返る展示

 天神コア4階では、ファッションと社会の移り変わりを振り返る企画展「コア44年の思い出プレイバック」を開催しています。1976年の開業時から、それぞれの時代に流行したファッションを再現した写真パネル44枚と、天神コアや社会の出来事を記した年表が並んでいます。遠い記憶がよみがえる内容ですが、当時を知らない世代にも新鮮に感じられるようです。


青春の思い出をつづったメッセージ

 また、天神コアに通った人たちが寄せたメッセージも並んでいます。ここで青春時代を過ごした一人ひとりに、それぞれの思い出や物語があり、コアは天神でも特別な存在であったことがうかがえます。


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「蛍の光」で笑顔のお別れ

 閉館を前に制作したCMも話題です。福岡を拠点に活動するタレントやアーティストも出演し、2019年12月26日からYoutubeなどで公開しています。Youtubeでの再生回数は約50万回に達しています。

 コンセプトは「あかるく たのしく コアらしく」。別れの歌「蛍の光」をポップにアレンジし、ショップの従業員や学生、エキストラら総勢500人が出演するCMは、みんな笑顔です。天神コアの原野博仁館長は「コアの閉館は決してネガティブな理由ではなく、新しく生まれ変わるというメッセージを込めました」と語ります。


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ライバル店から温かいメッセージ


新天町の入り口に掲げられたメッセージ

 周辺の商業施設も、天神コアの閉館を惜しんでいます。天神の12の商業施設は外壁に懸垂幕を掲げるなどして、メッセージを伝えています。天神の主要商業施設でつくる「都心界」の発案で、2月11日で営業を終える「天神ビブレ」に向けても温かい言葉を贈っています。


ライバルを称えるイムズの懸垂幕

天神コア外壁にも感謝のメッセージが


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4年後にまた会いましょう


 天神コアの閉館は、地区の大規模再開発に伴うものです。建物は、隣接する福岡ビルや天神ビブレと一体開発を行い、商業施設やオフィス、ホテルなどが入る大型ビルに生まれ変わる予定です。


新しいビルの完成イメージ(西鉄提供)


 新しいビルは2024年春に完成し、夏から営業を始める予定です。天神コアが紡いできた歴史を引き継ぎ、どのような施設が誕生するのでしょうか、4年後がとても楽しみです。

関連記事:3月末でお別れ 青春をありがとう!天神コア【前編】


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