ボルクバレット北九州が1部昇格! マスコット「バレ子」の着ぐるみも制作へ
記事 INDEX
- ボルク1部リーグに昇格!バレ子も着ぐるみに!
- 街に出て活動した北九州市立大の学生たち
- 選手たちは「全力プレーで恩返し」を誓う
プロフットサルチーム「ボルクバレット北九州」は、1月に閉幕した今シーズンの日本フットサルリーグ「Fリーグ」の2部リーグを2位で終え、来シーズンは1部リーグに昇格します。チームのマスコットキャラクター「バレ子」の着ぐるみを制作するプロジェクトは、クラウドファンディングによる資金集めが目標の80万円を突破。プロジェクトに携わった北九州市立大学の学生は、着ぐるみのバレ子とともに来シーズンを心待ちにしています。
着ぐるみになるバレ子とは?
バレ子はイラストレーターの326(みつる)さんがデザインし、2018年に公式マスコットキャラクターとして採用されました。「オオカミ=赤ずきんちゃん」からアイデアを得て誕生したボルクバレット応援隊長であり、サポーターから愛される存在です。
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1月に結果が発表された「Fリーグマスコット総選挙」で、バレ子は2位に入りました。バレ子以外は1部リーグのマスコットだったので大健闘でした。現在、バレ子はイラストしかない"2D"の存在ですが、着ぐるみを作って"3D化"しようというのが今回のプロジェクトです。北九州市立大学地域創生学群の学生たちが、クラウドファンディングなどに取り組んできました。
クラウドファンディングは苦難の連続
クラウドファンディングが始まったのは2019年12月。学生たちにとり、目標達成までは困難の連続でした。「開始直後はスムーズに支援金が集まっていましたが、徐々に増えなくなっていきました」。参加した学生の儀宝彩乃さんは振り返ります。このままでは目標が達成できない。危機感を募らせた学生たちは「何かアクションを!」と立ち上がり、自ら街に出て営業活動をすることにしました。
北九州市小倉北区の旦過市場などへプロジェクトの説明に出かけ、支援を求めました。「みなさん真剣に話を聞いて協力してくれました。それまではSNSを使ったPR活動を中心にしていましたが、直接会って話をすることの大切さを実感しました」。そう語るのは中津江新さんです。市民の温かさに直接触れることができ、得た経験も多かったようです。
来シーズンを1部リーグで迎えるボルクバレットにとって、"着ぐるみ"バレ子の応援は心強いはず。着ぐるみはホーム開幕戦でお披露目される予定で、イベントに参加する計画もあります。学生たちは「市内のどこかにバレ子が登場するかも。見かけたら声をかけてください。さらに、ボルクバレットに興味を持ってもらえると嬉しいです」と語ります。
プロジェクトの成功は選手の励みにも
ボルクバレットの選手たちも、学生の活動に感謝し、敬意を示しています。
米村尚也選手 「選手だけでは成し遂げられなかったことを、学生のみなさんが発案してくれました。SNSでは毎日告知してくれ、多くの人が見てくれて目標を達成できました。みんなで成功させたバレ子と1部で戦えるのはとても楽しみです」
清水誠也選手 「マスコットの着ぐるみがあるFリーグのチームは多くないです。マスコットの存在は、すごく重要なことだと思っています。まず、子どもが興味をもってくれます。子から親へ、より多くの人たちへと広がってチームを知ってもらえるようになります。観戦に来てくれる人が増えることにもつながります。プロジェクトが成功したことはとても大きなことです」
小林謙太選手(北九州市出身) 「多くの人に支援してもらい、目標金額80万円という高い設定金額が達成できたことは本当に嬉しく、感謝しています。着ぐるみができたら人気者になるんじゃないかと思います。選手の力になります。学生には感謝しかありません。協力してくれたみなさんにプレーで恩返ししていきたいです」
来シーズンの開幕は、5月下旬を予定しています。着ぐるみになったバレ子は試合会場だけでなく、イベントなどに登場するかもしれません。その時はぜひ、北九州市立大学の学生やバレ子との交流を楽しんでください。