画家・銀ソーダさん 福岡市・箱崎の元銭湯「大学湯」で個展を開催中

記事 INDEX

  • アトリエは元銭湯
  • 戦前から地域と歩んだ銭湯
  • 芸術を通じて地域に貢献したい

 福岡市東区箱崎を拠点に活動する画家・銀ソーダさんが、廃業した元銭湯「大学湯」(福岡市東区箱崎3-17-24)で8月16日まで個展を開催しています。学生や住民の憩いの場だったこの銭湯を、地域の交流拠点として保存しようとする動きもあります。銀ソーダさんも「思い出と歴史が詰まった銭湯。個展を通じて多くの人に大学湯の魅力を体感してもらいたい」と話しています。


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戦前から地域と歩んだ銭湯


浴場に展示している作品

 銀ソーダさんは箱崎出身で、2018年に大学を卒業してからも地元を拠点に活動しています。大学湯は銀ソーダさんのアトリエを兼ね、ここでの作品展は昨年12月以来2回目。期間中は大型の作品を公開制作しています。


公開制作に取り組む銀ソーダさん


 大学湯は戦前の1932年に創業。近くには九州大学の旧箱崎キャンパス(2018年に福岡市西区へ移転)があり、名前からも学生街の銭湯だったことが分かります。戦前から戦後、そして高度経済成長期の学生街の生活を支え、2012年に廃業しました。


脱衣所にかかるカレンダーは廃業した2012年のままだ

 銀ソーダさんは祖母や母に連れられて大学湯に通っていたそう。2018年に大学湯の保存を考えるイベントに参加したのをきっかけに、所有者からアトリエとしての利用を提案されました。

 そして今、大学湯を地域の交流拠点として保存できないか、所有者らと模索しているそうです。


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芸術を通じて地域に貢献したい

 銀ソーダさんの作品はブルーを基調とした抽象画。何度も青色の絵の具を塗り重ねて一つの作品に仕上げています。「人間をかたちづくるのは、目に見えない時間や記憶の蓄積なんだと思います。そういった目に見えない重なりを表現しています」と語ります。銀ソーダさんにとって青色は、正負を同時に備えた色で、人の感情のようだとも。


 県外での作品展が増えているが、福岡から拠点を動かすつもりはない。「福岡から発信していきたいですし、芸術を通じて地域に貢献したいです。作品とともに、大学湯の雰囲気も楽しんでください」と来場を呼びかけています。


「目に見えない人間模様を可視化させてみたい」と語る


イベント名 GINSODA SOLO EXHIBITION -MEMORY-
会期 8月4日(火)~8月16日(日)
場所
大学湯(福岡市東区箱崎3-17-24)
時間 11:00~18:00
料金 無料


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