新会社「小倉昭和館」を設立 円滑な再建・運営へ

 北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場付近で昨年8月に起きた2度目の大規模火災で焼失した老舗映画館「小倉昭和館」の再建・運営に向けて、新たな株式会社「小倉昭和館」(小倉北区魚町)が設立された。

 新会社は2月1日に発足。昭和館はこれまで別会社の映画部門に位置づけられていたが、再建をスムーズに進めるために独立した。樋口智巳館主が社長と館主を兼務する。

 昭和館は、元の場所で今年12月の再建を目指している。焼失した建物を所有していた企業が平屋を建設し、新会社がスクリーンや座席、映写機などを設置する。1スクリーン、約135席を予定している。

 再建準備を進める樋口社長は「歴史を引き継ぎながら皆さんと一緒に映画館をつくり、いっそう楽しんでいただける居場所にしたい」と話している。

寄付専用口座も

 機材や内装費として数千万円の資金が必要で、寄付の申し込みも多いため、専用の銀行口座を開設した。寄付は北九州銀行本店営業部(普通5286977)、小倉昭和館株式会社の名義で受け付けている。

 同行は地元銀行として「旦過のシンボル」の再建を支援しようと、同行窓口での振込手数料を12月29日まで無料とした。51枚以上の硬貨を持ち込む場合は、硬貨入金取扱手数料が必要になる。


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