乗代雄介さんが「小説の可能性」語る 西南大で講座開催

 芥川賞に4度ノミネートされた乗代雄介さんが「小説の可能性」をテーマに語る「読書教養講座」(西南学院大、活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)が11月30日、福岡市の西南学院大で開かれる。

芥川賞に4度ノミネート


乗代さん ©森清


 読売新聞社が進める21世紀活字文化プロジェクトの一環。乗代さんは北海道江別市出身で、学習塾勤務を経て2015年、「十七八より」で群像新人文学賞を受賞してデビューした。18年に「本物の読書家」で野間文芸新人賞、21年には「旅する練習」で三島由紀夫賞を受賞。今年、「それは誠」が自身4度目となる芥川賞の候補作品となった。


 講座には、単著に「中上健次論」があり、現在は「文学界」などで文芸批評を連載している大阪大大学院教授の渡邊英理さんも参加する。

「時代を体現する作家」

 コーディネーターを務める西南学院大法学部の田村元彦准教授は「ブログを原点とする乗代さんは、今の時代を体現している作家。創作の舞台裏や読書遍歴などを聞きたい」と話している。

 申し込みは専用フォームまたは「活字の学び」ウェブサイトから。問い合わせは活字文化推進会議事務局(03-3217-4302、平日午前10時~午後4時)へ。


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