7月1日開幕の飯塚山笠 5年ぶりに市民参加イベント復活

 飯塚山笠振興会(福岡県飯塚市)は6月11日、7月1日に開幕する市民祭・飯塚山笠の概要を発表した。江戸時代から続く伝統行事を市民祭として引き継いで50回目を迎えるといい、新型コロナウイルス禍で中止していた市民参加イベントを5年ぶりに復活させることも明らかにした。


飯塚山笠の開催に向けて意気込む振興会のメンバーら

 飯塚山笠は享保年間(1716~36年)に無病息災を願って始まったとされ、飯塚市宮町の曩祖(のうそ)八幡宮の氏子らが継承してきた。ただ、炭鉱閉山の影響を受けて舁(か)き手が減少し、1963年以降は中止となった。

 その後、青年会議所や町内会などが立ち上がり、71年に市民祭として復活。当時は二つだった「流(ながれ)」が市民祭になったのを機に、現在の五つにまで増えた経緯がある。2020~22年はコロナ禍で開催を見送った。

 飯塚山笠は7月1日午前0時、日若神社での「お汐井取り」で開幕。同7日はイオン穂波店で、子ども山笠体験やステージイベントなどがある「わっしょい祭り」を行う。同11、13日は各流の山笠がそれぞれの地区を巡る「流れ舁き」があり、最大の見せ場である「追い山」は15日午後5時50分から一番山が曩祖八幡宮前をスタートする。

 同振興会のメンバーや各流の山頭らは11日、市役所で記者会見。前回優勝した菰田流の竹本健山頭は「地域の皆さんの期待に応えられるよう盛り上げたい」と意気込んでいた。

 各流は舁き手を随時募集。問い合わせは同振興会(0948-23-0404)へ。


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